会社近くのカフェで残作業を終えた後、気分転換にページを開き、目についた小編。
家庭を持つ2人のイレギュラーな、でもおだやかなある日を描いた『冬一日』。
土曜の夜、楽しげな会話がさざめくカフェの一角でひとりうっかり涙ぐんでしまった。
2人の関係がとてもたおやかで確からしいのだ。
諦感とは全く違う淡々さは、この恋の確かさと切なさを強調して胸をしめつける。
節度と思いやりに満ちた関係にふっともたらされたある一日。
二度と訪れない日を過ごす二人の高揚が静かに、でもすごく情熱的に描かれた小編。
現実のままならなさとつい比べてしまい悲しくなってしまうという副作用つき(笑)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2012年8月4日
- 読了日 : 2012年8月4日
- 本棚登録日 : 2012年7月31日
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