普通ガール・ミーツ・芸能人ガール、と書くと
とても甘やかな物語に思えるが、本作品は
鞘入りナイフガール・ミーツ・剝き出しナイフガール
(…並ぶと二匹のドーベルマンのよう、と作中で
表現されています。)
2組のカップルが偶然、空いているホテルで出会い、
女性同士が惹かれていく、という元々は異性を愛する
女性の同性愛の物語。
綿矢さん初読ということで、おずおずと読み始めました。
さすがに「さびしさは鳴る」(蹴りたい背中)と
綴った著者だけあって文章には唸らされる。
でも…引き込まれない、弾かれる、私(読み手)に
委ねられていないと感じる。
性交描写も会話もすべて赤裸々、全部全部見せないと、
言ってしまわないといけないのか?というぐらい
さらけ出して「秘」と「余白」がない。
この登場人物が言ってしまわないと気が済まない
タイプだからなのか、綿矢さんの作風なのか…。
この作品は綿矢さんとしては珍しい内容だそうなので
もう1作読んでみようかな?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月28日
- 読了日 : 2021年3月28日
- 本棚登録日 : 2021年3月28日
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