流しのしたの骨 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1999年9月29日発売)
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感想 : 816
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六人一家の物語。真面目な(でもどこかずれている)父母、ふわふわとしているけれど芯は鋼鉄のごとく頑固な長姉そよちゃん、優しくて真面目でまっすぐだけど立ち位置のずれている次姉しま子ちゃん、一番平らかな弟の律、そして高校を卒業してなにもしていない19歳(この家では別にニートではなく20歳まではなにをしてもいい権利がある)主人公のこと子。

数年に一度の頻度で再読します。この一家にも会いたくなるけれど、なんといっても、最強に心が平らかな「クリーニング屋の娘」に会いたくなるのです。数ページしか登場しないのに。私も邪気なく「ボーイフレンドって素敵よね。いるあいだはたのしいし、いなくなると気持ちいい。」(P108)と言ってみたかった…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年12月21日
読了日 : 2020年12月21日
本棚登録日 : 2020年12月21日

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