古いマンションの屋上には庭園と縁切り神社。そのマンションの管理人の統理、世間的には「なさぬ仲」の管理人の娘の百音、友人の路有、マンションの住人の桃子、桃子の昔の彼氏の弟の基、様々な境遇の人が織りなす日常ドラマ。
『あの稲妻』
一生に一度の恋を秘めてたっていいじゃん、という心境に至るまで。
『ロンダリング』
凪良さんが書かれる一般向けのゲイの男性の物語はコミカルで、切ない物語でした。
『兄の恋人』
うつに追い詰められる働き盛りの男性、基と周囲の人間。「見捨てちゃいけない」に追い詰められた基の彼女も可哀そうだなと感じました。
「最善最良の思いやり」を求めたり与えることができたりできなかったり、人生はままならないけれどこの屋上庭園に行けば大丈夫、と思わせてくれる、そんなお話たちでした。
今回は『おやすみなさい、また明日』(※BL)と併読しました。設定が似ているところがあり、対比して読むことができて楽しかったです。屋上庭園と地上の菜園、どちらの作品も映像化に向いてるなぁ。
『おやすみなさい、また明日』
https://booklog.jp/item/1/4199007393
https://booklog.jp/users/kei1122/archives/1/4199007393
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月20日
- 読了日 : 2021年5月16日
- 本棚登録日 : 2021年5月16日
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