20世紀を代表する偉大なる経営者松下幸之助氏の半生を書いた一冊。
松下電器を創業し、ソケットや自転車ランプの開発に始まり、家電業界そして日本のみならず世界を代表する企業へと成長させたその手腕そして、先見の明と本質を見抜く力は卓越しており、読んでいて舌を巻くばかりでした。
また、水道哲学や企業は社会の公器など考えも素晴らしいものがたくさんあり、経営者の域を超えた人格者であることや晩年まで政党の結成を行うなど第一線で活躍されていたことも本書を読んで知り、印象に残りました。
人との出会いも印象に残っていて、初期の右腕である井植歳男そして、名参謀の高橋荒太郎や好敵手であるダイエーの中内功やソニーの井深大と盛田昭夫コンビ、またトヨタの石田退三からの学びの姿勢など数々の出会いを通じての第一線に立っても謙虚な姿、そして経営者としての誇りを魅せる姿など松下幸之助氏の器の大きさや人間の深さを存分に感じることができました。
この日本において世界を代表する大企業を作り上げ、自身の哲学は書籍などを通じ後世に語り継がれた偉人と同じ時代を生きられている喜びを感じた一冊でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
偉人伝
- 感想投稿日 : 2016年12月17日
- 読了日 : 2016年12月17日
- 本棚登録日 : 2016年12月17日
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