国際子ども図書館の取材の帰り道、公園で出会った喜和子さん。
彼女に突然図書館が主人公の「上野の図書館の歴史」について書いて欲しいと頼まれる。
「ねえ、どうして、図書館ってものが作られたのか、あんた知ってる?」
それは福沢諭吉の「ビブリオテーキ!」から始まった。
永井荷風の父は日本初の図書館に悪戦苦闘した。
図書館には夏目漱石、樋口一葉、島崎藤村、田山花袋 、谷崎潤一郎、菊池寛、芥川龍之介、宮沢賢治などなどが通いそれぞれ好きな書物を手にする。
文豪たちの図書館での様子や交流はどんなものだったのだろう?想像するだけで楽しかった♪
みんなの姿を図書館は100年以上見守り続けている。明治、大正、昭和、平成、そして令和…時代が変わってもずっと。
戦争の話にも胸を打たれた。戦争は各地で様々なものを惜しみなく奪う。
図書館では書物を、子供たちからは親や家を、上野動物園では可愛い動物たちを毒殺し命を奪った。動物のところは泣けてくる。
図書館の歴史とともに喜和子さんの歴史も語られていく。今の姿からは想像できない喜和子さんの過去に驚く。
喜和子さんは好きだけど、現代の話では時々集中が切れてしまった。
たぶん、私が上野を知らないからと思う。東京国立博物館、国立西洋美術館、帝国図書館など。知っていればもっとその雰囲気を感じ取り楽しめた気がする。
マハリクマハリタたけくらべ、マハリクマハリタたけくらべには笑った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年6月27日
- 読了日 : 2019年6月25日
- 本棚登録日 : 2019年6月25日
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コメント 4件
くるたんさんのコメント
2019/06/27
あいさんのコメント
2019/06/27
くるたんさんのコメント
2019/06/30
あいさんのコメント
2019/06/30