幻惑の死と使途 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2000年11月15日発売)
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本棚登録 : 7594
感想 : 544
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564ページ……中々読み応えがありました汗

マジック×ミステリィ×生きる目的

脱出ショー中に殺された、天才奇術師・有里匠幻。犯人、今回もノーマークな人過ぎて、びっくりびっくり笑笑

○印象に残ったフレーズ
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あることに熱中すると、それとは関係の無い事を学ぶことが出来る。
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作中ではスポーツや勉強を例に挙げていますが、
森さんの作品も同じ。ミステリィを楽しむために読んでるのはもちろんなのですが、「人生」や「学問」、「仕事」…毎回、様々なことについて深く考えさせられます。
「学び」や「気づき」という言葉で表されれば印象いいですが……もしかしたら、トリックから注意をそらせるための「ミスディレクション」でもあったりして……。

今回は、「人は何のために生きるのか?」がポイントだったような気がします。
犀川先生の回答、一瞬、ん?、となりましたが、納得。答えの数が無限に思えるような壮大なこの問いにも、理系・数学・論理的に導き出していく過程が面白いです。証明問題みたいです。一般化し、文字という数値で並べ、腹落ちする回答。言語化できてしまうことに驚きです…。

萌絵ちゃん、犀川先生、人間味溢れる(?)周りのキャラクターにも愛着湧いてきました笑S&Mシリーズも後半戦……ゴールデンウィークで完走出来たらなぁ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月15日
読了日 : 2023年4月15日
本棚登録日 : 2023年4月2日

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