大人の直観vs子どもの論理 (岩波科学ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店 (2015年8月26日発売)
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理屈では不合理に見える思考、行動に対して、脳の活動を学際的に分析することで考察している。一番印象に残ったのは、ニューロンの数のピークは実は胎児期にあり、経験を通じて機能的に不要なニューロンが細胞死されて減少していくこと。絶対音感やL/Rの聴き取り能力などは誰にも備わっていたが、使わない環境で失われていく。音楽家の子供が音楽家として優秀なのは遺伝だけでなく、生育環境であり、三つ子の魂百までの諺も納得できる。子育ては終わったが孫の発育に役立つ情報である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 脳科学
感想投稿日 : 2017年5月25日
読了日 : 2017年5月25日
本棚登録日 : 2017年5月25日

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