ジョン万次郎を主人公にした歴史小説。歴史にifはないと言うが、少し前でも少し後でもなく、まさにこの時代にこの人がいなかったら、黒船来航前後の日本はどうなっていたか、たぶん史実より良い方向に向かうことはなかったのだろうと思った。同時に、一介の漂流者に対する古き良き米国の寛容な姿勢が、結果的には比較的平和裡に開国を果たせたことにつながったとも言えるわけで、昨今の情勢を顧みると考えさせられるところもあった。
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- 感想投稿日 : 2021年3月21日
- 読了日 : 2021年3月4日
- 本棚登録日 : 2021年3月4日
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