江戸の下町、皆が、一生懸命に、毎日を過ごして行く日々。
何気ない日常なのだが、悲哀あり、小さな出来事にも喜びを感じさせる。
死を目前として、娘の手を握りしめ、あの世へと旅立つ事を望んだ事に、死に顔は、穏やかであっただろう。と、感じながら読んでいた。
子沢山の所へ、嫁ぐのに、子供達は、おっかさんと、呼んでくれるだろうか?と、一抹の不安がありながらも、慕われていた事に、小さな喜びを感じる事の幸せ。
今朝の新聞で、子供の虐待が、掲載されていた。
「ゆるしてください」と、5歳の子が。書いたノートに、父親は、躾と、、、
朝の4時から起こされて、殴る蹴る、、、、食事も殆ど与えられず、寒い季節に水を浴びせられて、、、母親もきょうだいも、学校の先生も、誰一人味方になってくれなかった事に、、、只々、、、涙する。
その他も、大やけどしてもラップで、巻かれただけで、病院にも行かせてもらえなかった幼子。
裸で、外に出されたり、殴られたりして、風呂場で、溺れた幼児、、、
この小説を読んでいると、現代の社会の方が、親の愛情が無く、無常に思える。
他所の子どもも、周りの者たちが、温かい目で見て、何かある時は、手を差し伸べていた時代小説の方が、ホンワカした気持ちにさせてくれるのだが、、、
現代は他人へ干渉は、してはいけないのか?と、思える事件が、多すぎると、思いながら、この本 おりきシリーズ 15弾を読み終えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年9月5日
- 読了日 : 2019年9月5日
- 本棚登録日 : 2019年9月5日
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