零戦という戦闘機そのものの歴史文学、というよりも、零戦の誕生に至る経緯から敗戦までの歴史を零戦を主軸に起きながら記録した作品とでも表現できようか。
単に零戦という戦闘機の評価、歴史的意義、戦歴にとどまらず、開発経緯や、誕生後は戦争の進展、状況から敗戦までの流れを記録している。零戦を工場で組み立ててから飛行場までどのように運んでいたかを詳細に記述することによって当時の道路事情、交通事情などが見えてくる。
あとがきには昭和43年とある。終戦から23年後くらいに書かれた作品ということか。今で言えば、昭和50年代からバブル崩壊の平成初頭くらいの歴史を振り返るくらいの時間感覚になるのだろうか。そう考えると昔のような、最近のような不思議なタイミングの作品であったのであろう。
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- 感想投稿日 : 2013年8月17日
- 読了日 : 2013年8月17日
- 本棚登録日 : 2013年8月15日
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