露出系カップルが起こした社会事件を題材に、男と女の表と裏の顔を描く本作。
一体いつから、セックスという名の性器の擦り合いを、肉体的接触のないフェティッシュ的な行為においても、性的興奮を得られるように現代人はシフトさせていったのか??
今や変態が変態でなくなっているメディアによって描かれるエロに迫り、一気に読ませます。
そして。
「事件直後の取材では、犯人の周囲にいた者たちは、大抵彼を『ふつうの』」と評するものだが、これは無意識の社会的な責任の回避である」
まさしく、みんながそうやって何とか世間という自分たちの住み処を保っているんだよな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2013年3月12日
- 読了日 : 2008年8月25日
- 本棚登録日 : 2008年10月5日
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