世界で一番有名な私立探偵といえばフィリップ・マーロウでほぼ間違いないだろう。彼の言葉と生き様にいちいちしびれる。
死んだ友人の無罪を証明するためだけに、金にもならない捜査を続けた挙句に、警察にしょっ引かれ、マフィアに小突き回され、新たな殺人事件にも巻き込まれ、散々な目にあうマーロウ。
決して正義のためではなく、友人の無念を晴らすためだけに、自分の信念をつらぬく姿はまぶしいし、かっこいいし、あこがれる。
マーロウの私生活はほとんど描かれないし、どうやって食い扶持を得ているのかもよくわからないし。こんな男と付き合ったら、女性は面倒くさくてしかたないだろうし。ハードボイルドというのは、結局のところ、男のファンタジーなんだろうな。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2013年8月4日
- 読了日 : 2013年8月4日
- 本棚登録日 : 2013年8月4日
みんなの感想をみる