北朝鮮を思わせる某国の要人が日本国内に秘密裏に潜入し、アメリカや日本と秘密会談に臨む手助けをすることになった逃がし屋の葛原。
警察組織、同業者、暴力団、かの国の工作員グループと追っ手が増えてくると、俄然物語が加速する。サスペンスたるもの、こうでなくては!
下巻に入ってから、物語の密度が濃くなり、警察組織内部の軋轢やかの国を取り巻く国外情勢などにもまれていき、葛原たち逃がし屋が息も絶え絶えになっていく姿に、手に汗握る。
カーチェイスや銃撃戦のシーンは、圧巻だ。
やはり、大沢氏の面目躍如だ。
著者の作品で、新宿鮫シリーズ以外は初めてだった。
さすがだった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2018年5月7日
- 読了日 : 2018年5月7日
- 本棚登録日 : 2018年5月7日
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