カササギ殺人事件シリーズというか、アティスカ.ピュントシリーズというか、アランコンウェイシリーズというか、主人公のスーザン.ライランドシリーズというか、以上のようなシリーズの2作目。
今回も作中作でアランの著書が登場し、ピュントが探偵となり事件を解決する。
本編ではギリシャでホテル経営をするスーザンの下にイギリスでホテルを経営する夫婦から「娘を探してほしい」と云う依頼を受け、スーザンはイギリスへ戻っていく。
探偵でもないスーザンがなぜ指名されたのか?
夫婦の経営するホテルで8年前に殺人事件が起こり、事件後そのホテルへアランが取材に訪れ この事件の登場人物と思しき人たちを取り入れ「愚行の代償」という本を出版している。
その本の編集者であったスーザンに白羽の矢が立ったのである。
なぜこの本の編者が娘を探すのか?
この本を娘のセシリーが読み、その直後両親に8年前の事件の犯人は今拘留されているステファンは無実だという電話かけた直後に失踪する。
この本の中に真実が隠されているという考えからスーザンが指名される。
前作のように冒頭から作中作が挿入されるのではなく、上巻の中盤過ぎから作中作が挿入される構成となっている。
作中作の 愚行の代償も面白く、これで十分1冊の本になる。
この本に当然ヒントが隠されているのは解るが どこにそれが隠されているのかが最後まで分からず 読者もスーザンと共に頭をフル回転することとなる。
犯人を指名した後も 物語は続き、ホントに楽しめた。
- 感想投稿日 : 2024年1月18日
- 本棚登録日 : 2024年1月18日
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