シリーズ3冊目。
読み始めた当初は、「椿がらみの事ばかりで、飽きたり中だるみになってしまわないかな」と思っていたのですが、実際に読んでみると、椿どうこうよりも「人と人との繋がり」を中心に据えたストーリー作りがしっかりなされているからか、全く飽きません。
最近、巷でお勧めされていたり、売れていたりする本は結構ダークでシリアスで……という、いわゆるイヤミス感漂う作品がナチュラルに混在しているので警戒しているのですが、この本に関しては「楽しいことばかりではないけれど、苦しいことばかりでもない」というメッセージが込められているような感じです。
読んでいてしんどい気持ちにならないし、ほっこりする出来事や、思わず笑顔になるようなエピソードもあったりして、心配せずに読み進めることができます。
私もそれとなく近い経験があって、「金魚は忘れない」がこのお話の中では一番印象に残りました。スピカの話も、いろいろと考えさせられるものがあって、メインの椿屋敷だけでなく、すみれ荘の番外編(?)があるから椿の話自体が活きてくるのだろうなと思います。
恋愛小説が苦手な私でも読み進めることができている、稀有な小説です(笑)
とりあえず今はシリーズ最後まで完走したいなと思っています。
※2024/1/24日 18:04まで、レビューではなく「読書メモ」の方が公開されていました(当方のミスです)。そのため、文章差し替えを致しました。
(以前のレビューに「いいね」下さった方、申し訳ありません)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
レビュー済
- 感想投稿日 : 2024年1月18日
- 読了日 : 2024年1月20日
- 本棚登録日 : 2024年1月18日
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