片想い

著者 :
  • 文藝春秋 (2001年3月28日発売)
3.45
  • (90)
  • (172)
  • (387)
  • (36)
  • (4)
本棚登録 : 1800
感想 : 171
3

10年ぶりに会った元マネージャーの美月の告白は衝撃的でした
性同一性障害は今ではテレビなどで取り上げられる事も多くなって
分かっているつもりでしたが、差別や生活への苦悩、半陰陽など知らない事も多く奥深い内容です。

作中で美月の行動に理解出来ない所が多々あるのですが
読み進めるうちに私も一つの固定観念に縛られていたのだと
知らされました。

ひとつひとつ、明らかになっていく真実は
変わってしまった仲間、揺らぐ家族、それでも変わらない友情など
人間ドラマが満載でした。

私は思慮深い中尾に一番、惹かれ感情移入してしまいましたが
この結果が良かったのかどうか・・・
読んだみなさんの感想が聞きたくなりました。





読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年3月29日
読了日 : -
本棚登録日 : 2010年3月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする