エンターテイメントとしてなかなかだと思う。そりゃあ大傑作「ソリトンの悪魔」に比べたら驚きも興奮もイマイチだが、ジャンルも違えば3ケ月連続発売ということで狙っているところも違うんだろうし、これはこれで良いと思う。買っただけの価値はあったしね。
まあ、SF的な設定はあっても、薀蓄にプラスされる発想の飛躍が(過去の作品に比べれば)あまりなく、知的興奮度は低めか(でもこの作品にはバランス的に丁度良いのか?)。物語もごく限られた人間の中で終結してしまうのでスケール感はあまり無い。敵の怪物度がもう一つ突き抜けていない。その辺りがやや不満点。作者のポテンシャルの高さを知っているだけに惜しい感じ。でも、バトル自体はそれなりに楽しめた(最後はちょっと…だけど)。舞が魅力的なので子供っぽい主人公の行動も分からなくもない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ホラー
- 感想投稿日 : 2011年11月17日
- 読了日 : 2011年9月17日
- 本棚登録日 : 2011年11月17日
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