熱い想いをもつ記者さんなのだなと思った。
でも、新聞に求めるものは、私はスクープではない。じっくりじっくりいろいろな人の話を聞いて、様々な視点で見つめて、その記事を書くひとりの人の立ち位置がわかるもの。だからこそ、望月さんが、結婚され、お子さんを育てながら記者を続けるところのほうに惹かれた。
どうして、日本は、質問したり批判的なことを言うことに躊躇するのだろう。メディアの役割は何なのだろう。メディアに関わっている人は、何のためにその職業に就いたのだろう。(すごい倍率をくぐり抜けたはずなのに)。世の中に中立なんて存在しない。それぞれが、それぞれの立ち位置や価値観を持って出来事に向き合っているのだ。そのことさえわかっていれば、「中立」にこだわることの無意味さに気づけるはずなのに。なんてkとをぐるぐる考える今日このごろ。
某トリエンナーレの企画展が断念されたニュースを見て、本当に驚く。そんな時にたまたま読んだこの本にいろいろ考えさせられた。望月さんだけを応援してはいけない。彼女のような記者が「当たり前」になることを願い続けなけれないけないと感じた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文・社会
- 感想投稿日 : 2019年8月6日
- 読了日 : 2019年8月6日
- 本棚登録日 : 2019年8月6日
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