バチスタシリーズの2作目の下巻。
救急医療のおかれる環境と倫理(ルール)とリスクと理想の間で繰り広げられるやり取りがかなり秀逸。
委員会での舌戦やこれまでの遺恨などドロドロした争いが理論的に行われる一方で実際に患者を救う現場ではその事すらも空虚であり、矛盾しているのではないかと考えさせられるものであった。
上巻の展開がゆっくりだったが、下巻ははじめからかなりのスピード感で進んで行き、非常に面白かった。
読書状況:読み終わった
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海堂尊
- 感想投稿日 : 2023年3月10日
- 読了日 : 2023年3月9日
- 本棚登録日 : 2022年9月24日
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