十角館の殺人 (講談社文庫 あ 52-1)

著者 :
  • 講談社 (1991年9月1日発売)
3.85
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本棚登録 : 6079
感想 : 861
4

ミステリーが好きと言いながら、何年も積読にしていた一冊。
本当に、、読んでいないのにミステリ好きはモグリでした。

いわゆる衝撃の一行で、普通に「は?」と声が出るほどの衝撃。シンプルだからこそ美しい種明かし。改訂版とかではないのに読みやすい文章。
解説にもある通り、ミステリ作家は文章がイマイチだ、という当時の風潮を覆している作品だとも思います。
それにしても、解説の鮎川さん怒ってますね。
短い文章の中でも、若い目を潰そうとするような無意味な批評をする輩への怒りがヒシヒシと感じられます。
それだけ当時は的外れな批判する評論家が多かったということでしょうか、、
現代の目線からすれば、これくらいの仕掛けは普通にやりそうなものですが、当時としてはかなり衝撃的だったんでしょうね。
実際、現代でも良い意味で衝撃はしっかりと受けさせて頂いてますが、、

これからより一層ミステリー小説を読み進めるきっかけになりました。
ようやくミステリーを読み始めたって感じがしています。

(BOOKOFFの100円本で手に入れていたのですが、地味に初版で嬉しかったです。)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月17日
読了日 : 2023年10月17日
本棚登録日 : 2015年3月16日

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コメント 3件

マメムさんのコメント
2023/10/17

初コメです。
「地味に初版」って羨ましいです。
不朽の名作の初版が安価で手に入るのも、BOOKOFFの楽しみ方ですよね^_^

りんさんのコメント
2023/10/17

コメントありがとうございます!
状態も特に良いというわけじゃないので、価値があるとかいうわけでは無いと思いますが、何か嬉しい気持ちです
最近はあまりやってませんが、一時期はBOOKOFFを1日何軒もハシゴしてた時もありました。
楽しい場所ですよね!

マメムさんのコメント
2023/10/17

りんさん、お返事ありがとうございます。
私もBOOKOFFをハシゴしたことありますよ^_^
サイン本だった時は興奮しました(笑)

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