浦島太郎の真相―恐ろしい八つの昔話 連作推理小説 (光文社文庫 く 10-9)

著者 :
  • 光文社 (2010年2月9日発売)
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本棚登録 : 308
感想 : 45
3

鯨統一郎
堀北真希フアンである(天地真理フアンでもある)
昔の大好きを大事に胸に秘め・・・ず語りつくす
本書の3分の1(10ページ前後)は懐かしい思い出
だけが延々と続く、ムダに詳しい、妙に面白い

そんな推理8つの短編小説は、三人の同い年の男
(おそらく昭和30年代生まれ)の思い出話の中
にキーワードが出て、無理やり事件の話になる
大学院でメルヘンの研究をしている美人の桜川東
子が、最近研究の幅を広げた日本のおとぎ話に擬
えて一言で事件と「おとぎ話」の真相を話す

感動する、浦島太郎の真相とは、海難で息子を亡
くした母親の「あの子は生きている」「海の底に
あるステキな場所で」「少し楽しんでいるだけ」
自分に言い聞かせるように夢物語で幸せな息子の
生活を物語とする・・・泣ける(ノД`)・゜・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理小説
感想投稿日 : 2021年11月23日
読了日 : 2021年11月23日
本棚登録日 : 2021年11月23日

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