記号と事件: 1972-1990年の対話 (河出文庫 ト 6-5)

  • 河出書房新社 (2010年8月3日発売)
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感想 : 16
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哲学に対しての知識はほぼ皆無だったけど挑戦してみた。読み終えるのにかなり時間を要したが、読んで良かったと思う。読んでいて今までの自分の考えが刷新されるような感覚が何度もあったので、門外漢の自分でも理解ができるような、比較的わかりやすく書かれた傑作なのではないかと思った。
わかりやすく書かれてはあるが、一般的なレベルの普通の言葉の使い方ではないので、理解できたとは簡単に言ってはいけないような気もする。またドゥルーズが言葉と格闘して練り上げられた、いくつかの概念を示す言葉は斬新な扱い方をされていて、詩にも近いような感触もある。
ドゥルーズの他の著作、スピノザのエチカ、アンリミショーなどにも興味を覚えるきっかけとなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月1日
読了日 : 2022年8月1日
本棚登録日 : 2022年8月1日

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