大正デモクラシー期に思想形成したはずだが、同世代の丸山真男らと対照的。「いつか来た道とは思わない」と、当時の左派のキャッチフレーズを容赦なく粉砕。戦場体験者だからだろうか直感めいたものがあるのかもしれない。でも核戦争や権力の横暴には強く警鐘を鳴らす。是々非々で社会を見つめているようだ。
「戦争に行かなかった人とは話が合わない、何か違和感がある」と語り、復員兵や特攻崩れの狼藉に共感を示すのが印象的。戦後を生きざるを得なかったた戦中派の人々の気持ちに寄り添っているように見える。
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- 感想投稿日 : 2017年4月23日
- 読了日 : 2017年4月22日
- 本棚登録日 : 2017年4月22日
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