山田宗樹「乱心タウン」
奥田英朗に似た群像もの。
セレブな住宅地に起こる小さな事件が奇想天外な方向に向かっていく。
文章のノリが面白く、そのせいでちょっと現実離れした人物も魅力的になり途中までは面白く読めます。後半山場を迎えてからその軽妙さがあだになったか、スピード感に欠け全体的にウソ臭さが増してしまった。
結末も思ったほど意外性が無く(っていうか何をしたかったのかいまいちわからない)、それまでの面白さがなんだかぼやけてしまった。
設定や構想はすごくおもしろかったから、もっと過激にやっても良かったかなと思う。本の中なんですから。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年5月13日
- 読了日 : 2010年5月13日
- 本棚登録日 : 2010年5月13日
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