先にグラフィックノベル版を読んで良かった。多分読まなくても世界観には入り込めたけど、服装とか出産の状況がより頭の中でリアルになったから。だいぶ変わった服だし。
でもきっと、グラフィックノベルの方が内容がまとめられていてその分細かな描写が省かれているのではないかと、小説版も読んでみた。
より細かく、侍女の視点から状況を掴み取ることが出来たし、グラフィックノベル版も原作の世界観を壊していなかったので、グラフィックノベル版→原作の順で読むのが良いかもしれない。
リディア小母の言葉がひどく印象に残った。
「自由には二種類あるのです、したいことをする自由と、されたくないことをされない自由です。無秩序の時代にあったのは、したいことをする自由でした。今、あなた方にあるのはされたくないことをされない自由なのです。それを過小評価してはいけませんよ。」
うーん、でもギレアデの世界は男性、それも高い地位にいる老人男性が優位な社会だからなあ。
ただ本書の主人公であるオブフレッドはそんな高い地位にいる老人男性の事もしっかりと見ている。
「それにしても、あんなふうに男らしく振舞うのは生き地獄にちがいない。
すごく気分がいいにちがいない。
生き地獄にちがいない。
すごく静かにちがいない。」
前の二つは分かる。けど、最後のすごく静かというのはどういうことか考えて少しだけ分かるような?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年10月26日
- 読了日 : 2021年10月26日
- 本棚登録日 : 2021年10月26日
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