平安鎌倉の世を襲う、疫病、地震、そして戦争。
壊れゆく都で、若き日の鴨長明が見た、虚無と無常。
直木賞作家が『方丈記』『平家物語』を奔放にアレンジ!
廂(ひさし)の下、猫と身を寄せ合い暮らす青年、
自らを“喰い残し"と名乗る顔の抉(えぐ)れた女、
影のない美しき三姉妹の尼――
源平合戦の片隅で、長明の胸に小さな火を灯し、消えていった忘れがたき人々。
八百年の時を超え、今、私たちの心を震わせる、儚く切ない物語集。
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2022年6月
- 感想投稿日 : 2022年6月3日
- 本棚登録日 : 2022年6月3日
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