むかしのはなし (幻冬舎文庫 み 12-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (2008年2月4日発売)
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本棚登録 : 3841
感想 : 428
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こういう人生を送る人もいるんだろうな、と思わせる最初の物語から始まって、ぐるりと大きな円を描きながら、でもそれは徐々にひとつの糸に縒られていくような短編集。

宇宙空間を一人で漂っているような、あてどないぼんやりとした大きな寂寞の想いが胸を満たす。まさにそれは、三浦しをんさんが描いた世界そのものだ。

この、じりじりと心を蝕むような寂しさが、今の私は嫌いではない。
だからきっと、何時でもない、今の私にちょうどいい物語だったのだろうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年3月12日
読了日 : 2012年3月11日
本棚登録日 : 2012年3月10日

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