映画などエンターテイメントでは犯罪行為に、世間に対して風穴を開けるような痛快な気分になることがある。ニュースに対してもそう感じることもある。しかし、この本でそういった犯罪行為に手を染める人たちが、本当に止むに止まれず、そこに追い込まれる形で行っており、行為がうまくいったとしても追われるような気分で過ごしている。また、そこでの勝ち組になるのは一握りでほぼみんなつらそう。
しかし手口や、行為の描写がとても面白く、活き活きと描かれていて、ワクワクする。
著者は、青少年犯罪者やその予備軍は社会的弱者であり、手を差し伸べるべき存在であると語る。この本を読んでいると確かに全くその通りだ!という気分になるのだが、最近知り合った発達障害の若者と接するのがとてもきつくて、自分にはその適性がないと悲しくなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション・エッセイ・評論など
- 感想投稿日 : 2017年7月8日
- 読了日 : 2017年7月7日
- 本棚登録日 : 2017年7月7日
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