とある大劇団夢組男役の元トップスター・香北つかさ。
彼女のファンクラブ「ファミリア」を仕切る美知代。
ファミリアに最近入ってきたアキ。
3人の女性をメインにした中篇3作。
誰もが抱えるダークな気持ちをうまく抽出してくる朝井氏。「何者」を読んでいたときと同じ、言い当てられたなぁとドキっとする箇所がいくつもあった。
いっぱい引用したな。。。
男性の朝井氏がよくこんなに女性の気持ちがわかるなぁと今回も驚き。よく見てる。
今回は宝塚をモデルに絡めたストーリー。去年から公演観に行ったり気になっていた団体が取り扱われてて、不思議な親近感を持ちながらあっという間に読破。
最初の美知代にちょっとムカムカしたけど、アキの指摘を受けて変わろうとしたり。
悶々と悩んでいたつかさが、自分自身を脚色することはできない。「そこにあるのはそのときの自分自身、それだけ」と気付けた所がよかった。
見栄を張ったりずるをしてはいけない。やっぱりそれって絶対誰かにばれているんだろうな。
とりあえず円はキライ、というか生理的にイヤ。あんな人がずっと隣にいたらストレス半端ないと思う。
大富豪や大貧民のルールを全然知らなかったから、タイトルの意味を知ったときに軽く衝撃受けた。
最後に。今回初めてサイン会に参加して朝井氏と初対面。とても丁寧で謙虚な方でお会いできて嬉しかった。
サインで入れていただいた私の名前は間違っているけど(笑)ずっと大切にする。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年3月31日
- 読了日 : 2014年3月31日
- 本棚登録日 : 2014年2月1日
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