夫が多すぎて (岩波文庫 赤 254-9)

  • 岩波書店 (2001年12月14日発売)
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感想 : 20
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最近もっともと言っても良いくらい大好きなモーム!

今回は劇作。

夫が戦死した報せを受けた女性は、
夫の親友と再婚。

そこへ最初の夫が思いがけず帰ってくる…

戦争にまつわるお話で、
三角関係(実は四角!)の結末が
ハッピーエンドってすごいなあ。

ヴィクトリアは大変な美女、でも
思いっきり我儘!そしてその自覚がない!

娘大好きなヴィクトリアのお母さんも愉快。

そして二人の夫の言動が…。

端役のマニキュア師(今風に言うとネイリスト)ミス・デニス、
料理人の面接に来たボグスン夫人、
上手く離婚できるように弁護士が考えた筋立て、
その役を演じるミス・モンモランシー!

第一次世界大戦直後に上演され、
ロンドン、ニューヨークで大当たりしたそう。

そんなときにこんな感じの「不謹慎」な劇!
実際演劇で観たらもっともっと面白いだろうなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年4月14日
読了日 : 2012年4月14日
本棚登録日 : 2012年4月11日

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