漢字二文字だけれど、
ディック・フランシスさんの作品ではないよ。
こちらは、いつものミステリ指南本で第28位。
新しい探偵像をうちだして、
日本でも人気となったとあり、ふと読んでみた次第じゃが。
アメリカでは私立探偵は州レベルの公的資格制度があるのだね。
マーロウ君もカードをよく見せたりしていたから
なんだろう?と思ってちょいと調べました。
さて、今回の作品、私立探偵であるスペンサーは
依頼先で出会った少年に心を惹かれる。
気持ちをかえりみられることなく、
親同士の駆け引きの材料に使われる少年ポール。
ひ弱な風貌で、自分の意見を持つことをやめてしまった彼の
「自立」を手助けしようと決めたスペンサーは…。
このスペンサーと言う人が、いきなり饒舌で、
なんだかチャラチャラしているというか、フーム…。
自分がモテる、と言って実際モテてるみたい、
でも一々鼻につくんだなー。
早く、急いで、スペンサーに何か言われる前に
私から先に!
「あなた、私のタイプじゃないから!」と、告げたい。
(悲しき防衛…?)
一緒に大工仕事をしたり(ログハウスめいたもの?を建てる)、
ボクシングを教えたり、美味しいものをごちそうしたり、
そこいらへんは昔の青春ドラマ調で
やや暑苦しい感じだけど、ま、よいや。
ポールを守るため、あることを閃いたスペンサーは…
結局、最終的に力技と言うか腕ずくと言うか…
ハッピーエンドと言って、良いのかな。
うーん、そんなに大がかりな事件でもないし、
トリックがあるとかそういうのじゃないし、
重きを置かれているのはスペンサーと少年の心の交流。
こういうハードボイルドもあるのですね。
スペンサーのことはあんまり気に入らなかったけど!(鼻息!)
ポールは頑張ったし、彼女のスーザンも魅力的だから、
もしかして、違う作品をみかけたら、
(シリーズでポールが準主役になっているらしい)
また、読むかもしれませぬ。
- 感想投稿日 : 2013年11月4日
- 読了日 : 2013年11月4日
- 本棚登録日 : 2013年11月4日
みんなの感想をみる