全4巻。「レッド 1969~1972」の続編。主に山岳ベース事件を描く。前作の穏やかな進行から一転、森恒夫(作中では北)と永田洋子(作中では赤城)が組織を掌握し、ひたすら「総括」という名の暴力の嵐。次々に人が死んでいくために、そこに麻痺してしまいかえって淡々と進行しているかのように感じる。
ただ、あの凄惨な事件を起こせたことを納得できるだけの力があったかというと微妙。森の論理は支離滅裂だし、永田も感情的すぎて、指導者としての説得力やカリスマ性が今ひとつ感じられない。唯々諾々と森と永田に従い、何人ものメンバーを殺すことのできた、その経過に説得的ななにかがかけていたように思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2018年10月24日
- 読了日 : 2018年10月24日
- 本棚登録日 : 2018年10月20日
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