桐壺更衣自身、空蝉自身、葵上自身、六条御息所自身の語る言葉が視点を変えて読めるので面白い。葵上の藤壺女御の秘密に気がついているような言葉などはハラハラするような緊張感を覚えるほど。しかし、そもそも小説の世界だと考えれば、紫式部の原典に敵うものではないと思ってしまう。しかし、この女性同士がお互いのことを語る場面というのは立体的に理解し捉えていく上では面白い試みだと思う。
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- 感想投稿日 : 2021年11月28日
- 読了日 : 2021年11月28日
- 本棚登録日 : 2021年11月20日
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