日本語 表と裏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1988年3月30日発売)
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感想 : 32
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日本語の曖昧さを代表する言葉の数々。虫、気、どうも、よろしく、やっぱり、いい加減、ざっくばらん、ということ、・・・。どれもが日本人の性格を象徴することばです。特に「腹の虫が納まらない」「弱虫」「虫の知らせ」「虫がいい」「虫のいどころが悪い」「虫が好かない」等々、不思議な言葉の使い方に日本人の奥に潜む潜在意識を説明するあたり、鋭いです。「いい加減」という言葉の色々な意味も改めて凄い言葉です。そして「わたし」の多様な言葉、何にでも「さん」をつける不思議さ、こうして説明を聞いて初めて日本語の面白さ、難しさを知った気がします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本語
感想投稿日 : 2013年8月26日
読了日 : 2001年4月29日
本棚登録日 : 2013年8月26日

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