ソクラテスが現在の日本に現れて、いろんな対立している人たちと議論の間に参加するという場面設定を通して2つの意見を哲学的に解釈するという興味深い鼎談の数々。ソクラテスと妻クサンチッペ、そして現代のフェミニスト(ウーマンリブの闘士?)の鼎談は実に楽しかった。現代の争点ともいうべき課題をソクラテス的に考えるという著者の発想は凄い。ソクラテス夫妻はこの他にもたびたび登場する。性教育について考える章は実に可笑しく笑える。この他、元左翼と評論家、サラリーマンと妻、議員と青年などの組み合わせが面白い。一方で3大偉人とされるイエスと釈迦の組合せは笑えなかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
現代社会
- 感想投稿日 : 2021年5月20日
- 読了日 : 2021年5月19日
- 本棚登録日 : 2021年5月20日
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