サバイバル宗教論 (文春新書)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年2月20日発売)
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感想 : 47
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著者にしては少々荒っぽい主張が気になった。仏教寺での講演内容が本になったので、やや過激な主張をしていたのだろうか?サウジの王族が葡萄酒は飲まないが、葡萄で作ったものでなければアルコールではないとの解釈でウィスキーを飲んで酔っ払っている!本当?サウジを英のサッチャー首相が訪問した際には見た目は女性だが、明らかに男性だとして受け入れた!沖縄の独立が現実味を帯びてくるとの主張もかなり大胆で、本当? 「一神教は不寛容で、多神教は寛容」との世の中の論調に対して、「一神教は本来自分の救いにしか関心がないので寛容だ」との主張はなるほどと賛成だったが。ところでスターリンの息子がナチスドイツの捕虜になって、切り捨てたために収容所で死んだとの話が紹介されている。これは初耳で驚きだった。また1880年に日本政府は宮古島以南を中国(清)に割譲しようとしていたが、拒絶され日本に残った!これも驚きの話だった。そういう意味では実に興味深い読書になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年9月2日
読了日 : 2020年9月2日
本棚登録日 : 2020年8月27日

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