そんなに数を読んだわけではないが、山岳小説は大概、真面目で緊迫しているものである。
この本は、ヒマラヤの7000m級未踏峰という超真剣な登山隊のようすをユーモアを持って、どこか一歩引いてそれでいて、、自己に心酔することなく、隊員の名誉を傷つけるものでもなく、絶妙なバランスで描いている。
どこまでが小説でどこまでが事実なのかわからないが、大筋は北杜夫さんが参加した1965年の京都府山岳連盟隊の遠征に沿っているようである。ウルドゥー語が飛び交うのも面白い。
最年少隊員だった高田さんのブログ記事
http://takatanaoki.com/?p=891
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の小説
- 感想投稿日 : 2012年8月19日
- 読了日 : 2012年8月19日
- 本棚登録日 : 2012年8月19日
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