痛快楠木節はいつ読んでも面白いなぁ。NPで読んでいたのは後半が多かったので、前半は読んだことない記事も豊富にあって、買ってよかった。
計50回、この方はブレずに「好きか嫌いかで判断せよ」と言っている(と言っても過言ではない)
世の中の殆どのことはどうにもならないこと。迷った時に、状況を比較して損得をアレコレ考えてもしょうがなく、“川の流れに身を任せ”その流れの中で「あ、こっちのほうが好きだな」と思う方を選んで、そこで伸びやかに自分の経験や能力を積み上げよ、というのが基本スタンス。肩の力が抜けていて、共感できる思想がとても多い。
楠木さんの人生哲学は、競争戦略そのもの。
故に好き嫌いが重要。
・世の中にある環境のほとんどはいってこいでチャラ
・イヤな気分になるということは、どこかで自分に深く関わっているということ
・人生の勝ち負けなんて90%は気のせい。勝つと思うな、思えば負けよ
・具体的なスペックに基づくキャリア選択の3つの限界
スペックの意味が不安定…例えば年収、なぜ年収が高いといいのか?に答えが出せないと意味ない
総合的な判断が阻害される…具体性とは相反するもの
空間的な柔軟性と時間的な持続性の点で難がある
・キャリアとは、キャリアコンセプトを絶え間なく練り上げていく工程
・ビジネスで一番大切なものは人間に対する洞察
・どうすれば成功するのか、の問に対しては「法則はないけれども、論理はある」という答え以外に用意できるものはない
・実践はどこまでいっても個別の話、論理ほど実践的なものはない
・良い仕事をするとは、自分以外の何かの役に立つということ
・比較可能性があるときに嫉妬は発動する。比較困難にしてしまえば回避可能
・勉強の目的は、自分の頭で考え、自分の意見を持ち、自分の言葉でそれを表現すること
・すぐに役立つものほどすぐに役立たなくなる
・ビジネスは、稼いでこれる奴が一番偉い
・稼げるというのは、ビジネス全体を動かして大きな商売を生み出せるということ
・実績は実在であり、実績のみが実在である。これがビジネスの不易の大原則。実績のみが、自身、能力、そして勇気の裁量の尺度だ。実績のみが成長する自由を与えてくれる。実績こそが実在、他のことはどうでもいい。
- 感想投稿日 : 2016年5月1日
- 読了日 : 2016年5月1日
- 本棚登録日 : 2016年5月1日
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