日本3.0 2020年の人生戦略 (幻冬舎単行本)

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  • 幻冬舎 (2017年1月24日発売)
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ユーザベース佐々木さんの著作。2020年を境に日本は変革期に入る、今こそ30代のおれらが頑張る時ぜよ!という内容。もう少し言うと、ありとあらゆる制度・ルールが戦前に作られたものでここまで前進してきた日本は今や停滞の踊り場におり、団塊の世代が引退していく潮目が来るのが丁度東京オリンピックの2020年頃だと主張されている。

佐々木さんの未来予測は幅広い教養・情報に日常から多量に触れているだけあって、視点が豊富で説得力があって面白い。

あとは幾つかの章に分かれて以下のような主張が続く

■国家
・グローバルかローカルかナショナルか、都市化も進むが、平和のために国民国家は必要。幾つかに分類をしながらも存続する
・アラブの春のように破壊して終わりではいけない、対内外問わず、団結のために国民国家を活用する

■経済
・日本は2030年までにインドでGDPで抜かれるが、人口総量の観点から已む無し、むしろ質で勝負
・日本は東海岸と西海岸を統合させながらロボットやIoTの分野で戦うべし
・スタートアップは岐路に、経営者の世代交代
・病気の最新データを大量に取り、長寿研究に活かしてヘルスケア×AIの領域でも攻めるべし

■仕事
・GNLそれぞれでのリーダーという生き方
・大企業での出世コースは海外、MA、新規事業
・スタートアップで働くなら創業者の能力、ビジョン、欲望を見よ

■教育
・高校までの教育は日本は世界トップレベルだが大学がクソ
・教養がたりなさすぎ、知の千本ノックが不可欠
・リベラルアーツ(文法学、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽)

■リーダー
・疑う力、クリティカルシンキングこそがイノベーションの源泉
・リーダーを育てるにはリーダーが必要

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: リベラルアーツ/教養
感想投稿日 : 2017年7月22日
読了日 : 2017年7月22日
本棚登録日 : 2017年7月22日

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