女の声がする、という供述から、スピリチュアル系の話かと危惧したけれど、違った。
生者の声は聴こえないけれど、生者に言葉はなんとか伝えられる。
制約のある状況で奮闘する幽霊は、どこかコミカル。
事件そのものはうんざりする犯行だけれど、幽霊まわりがユーモラスなせいか、暗くなりすぎない。
グロテスクな場面もなく、ラストも明るかった。
菊田梓巡査部長がふと漏らす、夫の話ににやにや。
諭吉の登場は、さすがにスピリチュアルすぎた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年3月25日
- 読了日 : 2021年3月25日
- 本棚登録日 : 2020年8月25日
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