ジュリアン・ウェルズの葬られた秘密 (ハヤカワ・ミステリ 1880)

  • 早川書房 (2014年2月7日発売)
3.35
  • (3)
  • (12)
  • (14)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 85
感想 : 11
3

ザックリあらすじ。
主人公フィリップのかけがいのない友で作家ジュリアン・ウェルズが突然自殺した。
友が何故自殺したのか、どうすれば友を救えたのか、フィリップはジュリアンの自殺の謎を解明するべく彼の足跡ををたどる旅に出る。
やがてジュリアンの若き日の罪が探り出されていく。キーワードとなるのは、「子供は戯れに蛙を殺すけれども、蛙は真剣に死ぬ」

時折でてくる詩的な表現がとても美しい。
ジュリアンの書いた小説は実在の殺人者達の物語。とても残酷で実話だけに、心に迫ってくるものがある。
それが彼の心の中の暗闇が深い事を象徴しているようだ。
とても良くできているが、一気に読む感じではない。はっきり言って、ちょっと「こ難しい」感が拭えない。
物語全体に静かで冷たい空気が流れているような感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年1月29日
読了日 : 2015年1月29日
本棚登録日 : 2015年1月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする