進歩著しい「サル学」の集大成のような本である。わかりやすく論理的であり、実に興味深い。
人類の犬歯の形態からの「人類は平和な生物」との論考には思わず微笑んでしまった。
今までの多くのサル学本で「示唆される」とされていた知見が、本書では歯切れよく言いきられていることは読みやすくもあるが、学問の進歩を間近に見るようで心地良い。
ヒトは所詮サルなのだということを明らかにする本書の知見が、今後社会学や哲学などの広い世界に波及するかもしれないとワクワクする思いをもった。
2018年3月20日読了。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2018年3月20日
- 読了日 : 2018年3月20日
- 本棚登録日 : 2018年3月20日
みんなの感想をみる