噂に翻弄される人たちの話であると同時に、噂が形作られていく話でもある。
自分の利になるようならと、噂を積極的に広めようとする人。噂を利用しようと企む人。
作為的なことばかりではない。噂を頭から信じているわけでなくても、ひとつのきっかけとする人がいる。不安から行動する人もいる。人の口を経る間に、出来事や言葉が歪められて伝わって行く…。
短編ひとつひとつは、前向きで温かい。
でも、不安や恐怖を捨てられない身には、この噂の展開、ちょっと薄ら寒いものがある。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年12月17日
- 読了日 : 2016年12月17日
- 本棚登録日 : 2016年12月17日
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