中丸明(1941-2008)という著者を初めて知った本。
もう30年近くも前の話だ。
中丸は徳間書店の編集者出身で、スペインに移住。
スペイン関連の著作を多く出している。
この著者の学識は相当なものだ。
そして、相当に下品だ。特に下ネタに対する飽くなき追求の姿勢が徹底している。
その下品な言説を上品に、いや、ユーモアに変貌させてくれるのが、登場人物の語る名古屋弁だ。
聖書に関する該博な知識と下品な下ネタを惜しげもなく、露骨にさらけ出してくれるのが、名古屋弁なのだ。
信長と家康は名古屋弁を喋っていたと考えられる。
名古屋人たる信長と家康が、聖書について語ったらこうなるだろうという、抱腹絶倒の<だぎゃー節>の連発。
大笑いし、然る後に、聖書の絵画の全容を把握している。
なんという凄い趣向なのか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界史
- 感想投稿日 : 2023年7月24日
- 読了日 : 1997年12月11日
- 本棚登録日 : 2022年11月26日
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