プラネタリウムのふたご

  • 講談社 (2003年4月1日発売)
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本棚登録 : 1154
感想 : 254
4

めちゃくちゃおもしろかった。
びっくりのどんでん返し、きれいにだまされる、というよりは、一文一文、一言一句の一冊を通してのつながりにため息が出てしまう感じの読後感。
もちろん描かれるやさしい世界観も好きだなぁと思った。星が出てくる話ってだけで、まず大好きなんだけども。騙す。騙される。それってこんなにもやさしい関係なんだなぁと。
ただ、あのときの、あの言葉が、あの出来事が、あの感情が、こうつながってくるのか〜〜とね、、

全てがつながってる。全ての瞬間が今のその人を構成する。それが人生であり、「生きていく」ってことなんだよね。

この感覚を味わえる作品に出会えたことが幸せだなと思う。
これ、晴れ、時々くらげを呼ぶの小崎ちゃんがおすすめしてて読んでみよ、と思ったやつのはずだけど、ほんと鯨井あめさん信頼しかないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年12月4日
読了日 : 2020年12月4日
本棚登録日 : 2020年12月4日

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