ドラえもん (4) (てんとう虫コミックス)

  • 小学館 (1974年10月31日発売)
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感想 : 23
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大人になって読み直すドラえもん!いきなり『のろいのカメラ』という危険な道具から始まるという。カメラで撮った相手の人形に何かすると、その相手にそれが伝わるとかヤバすぎる。それ以上にスネ夫がドラえもんの人形を使って、本当に焼いてお墓に埋めるというままごとをしようとしてたのが怖い。何も知らないとはいえ、知ってる相手の人形でそんなことできないぞ…。仕返しがやさしくてよかった。

『月の光と虫の声』の方がスネ夫への仕返しになってた気がする。自業自得なんだけど、これはシュールで痛快。でも、庭にあれを放してたと思うと何とも言えない気持ちに(笑)
『石ころぼうし』はかなりメジャーな道具だよね。誰にも気にされたくないって感情を道具として描くアイデアがすごいなと。最後のオチも一安心。でも、のび太が見えるようになっても、ドラえもんがずっと真顔なのが気になる(笑)

『おばあちゃんのおもいで』は大人になってから読むといっそう涙腺に来るものがあるね。
「いつまでも、いつまでも、あの子のそばにいてせわをしてあげたいけど、そうもいかないだろうね。わたしももう、年だから。」
そう言いながら、ぬいぐるみを縫ってあげてるおばあちゃんの愛情。そこに窓から差す光が影を作るって演出が沁みる。
「おばあちゃん。のび太くんがかわいい?」と訊ねるのび太の顔も穏やかで好き。
ぼくもおばあちゃんに会いたいなあ。できたら何を話そうかな。そんな風にいろいろ想像したくなる話だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2022年5月11日
読了日 : 2022年5月11日
本棚登録日 : 2022年5月11日

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