春から夏、やがて冬 (文春文庫 う 20-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年6月10日発売)
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本棚登録 : 1541
感想 : 153
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後半につれてテンポが上がっていき、裏切りの連続だった。最初の方は展開がゆっくりで状況を丁寧に説明してくれる文章だった。
 主人公の平田誠は、娘を轢き逃げで亡くし、妻に自殺で先立たれた独り身の男性。スーパーの万引き取締り係をやっている際、万引き犯で末永ますみの取り調べを行うが、娘と同じ歳ということでそのまま逃す。しかし、末永が後日も接触し、彼女がDVを受けているなど身の上事情を話したり、お金を借りたりする仲になっていく。平田が轢き逃げ事件で苦しんでいると知った末永は、平田の救いになると考え轢き逃げ犯を装うが、信じてしまった平田が末永を殺してしまうという物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸書
感想投稿日 : 2019年12月1日
読了日 : 2019年12月1日
本棚登録日 : 2019年12月1日

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