デビルズライン(13) (モーニング KC)

著者 :
  • 講談社 (2019年2月22日発売)
3.84
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感想 : 5
5

 何で読んだのか、ハマった経緯はさっぱり思い出せないのですが、とにかく、この漫画はすごい!と思って、ずっと買い続けていました。
 まだまだ続くと思っていたのですが、まさか、その、終わる、とは。思って、いなくて。
 いや、まあ、その、もう一巻だけ出るみたいなんですが。その後の物語的な。
 それはそれとして、もう少し、鬼とヒトの話の展開が、……続くかと。
 アニメ化もしましたが。(未読)
 第二部みたいな感じで、もう何巻か続いてくれないでしょうか……。
 解決しないまま、なのは、まあ、わかるんです。
 現代でも、LGBTしかり、人種差別しかり、なんにだって差別はあり、恐ろしさはあり、虐げ虐げられることがあります。
 それらは未だに解決していませんし、解決できるかもわかりません。
 たくさんの人たちが、みな平等を求めてたいへんな労力を払っていますが、人が簡単に変わるならば差別など起こらず、戦争など起こらず、虐殺など起こらず、過ごすことができるので、解決(と言うのもあれですが)に導かれるのは、まったくもって分からないのです。

 それはそれとして。

 首相官邸に武装集団が押し入り犯行声明を出した。全ての真実を公表すると声高に叫ぶ。
 要求は以下。
 ここ最近成立した鬼関連の法を全て撤廃すること。鬼の行動指針を廃止し、作り直すこと。ヒトの兄狩りから鬼の身を守るため、日本各地に鬼の保護地区を設置すること。総理の口から、鬼とヒトが平等に人間であることを宣言すること。
 クイーンは叫ぶ。私たちはヒトと鬼で編成した人間の部隊である、と。
 臨時総理であり厚労大臣である祖父江侑は、国会議事堂にて議員たちと話をする。
 議員たちは叫び始める。政府がテロに屈する姿を見せるわけにはいかない、彼らの要求は『のめない』と。

 菊原と安斎は対峙する。
 居場所はーー帰りたい場所というものは自分で決めるものだ。闇は捨てなくても良い。お前を、菊原を守るために迎えに行くという人間がいる。お前はひとりじゃない。
 そんな安藤の言葉を無視して、ゼロナナに向かって発砲する菊原。

 大きな決断がくだされる。
 祖父江侑は、正義感が強く、じつは鬼にも理解があった。臨時総理となった彼が、テレビカメラの前で事実をとうとうと語る。そういう筋書きだ。
 人間が真実を語るのだ。

 菊原は発砲した。
 ゼロナナの顔など見たくもないと言う。
 安斎は問いかける。
 なら、なぜ殺さないんだ?と。
 幾度も発砲した。血を流した。だが即死を狙った撃ち方じゃなかった。
 嫌っていながら、殺せない、殺さない。
 相手が死んだら、何も言えないからーー。

 国会内で記者会見がおこなわれる。
 原稿通りには話さない祖父江。
 要求の受け入れに関してたんたんと話していく。
 その最中、彼は発砲され命を落とすーー。
 記者たちが突然の殺人に叫び声をあげ逃げ出そうとする、が、祖父江の声は止まらない。
 記者たちは一瞬どよめき、なぜ臨時総理の声が止まらないのか謎に思いながらも音を拾う(報道する)のに躍起になる。

 とりあえず、菊原、ボロボロ過ぎじゃ?と思うのです。爆発には巻き込まれ今回左眼を撃ち抜かれ、って、おい!
 白勢さんも体質変化して、って、おい!
 なんだか、すごい、急な感じに思ってしまって。
 いや、まあ、色々、あったけれども。
 安斎さんとつかさは、まあ、相変わらず、らぶらぶなので。良かった。
 牛尾や、ジルたちも進展。
 牧村と麻夕も。麻夕は整形すると。まあ、ずっとコンプレックスだったから、致し方なし。勝手にするのではなく、きちんと、牧村に整形をやはりしたいと伝えるのは、大事なことだと思います。
 香川の実家に来ないか、と安斎にいうつかさ。いきなりだ!びっくり!
 まあ、お付き合いしている存在がいますって伝えるのは大事ですから。
 おばあちゃん、心広いわなぁ。ペット、コジローが懐いたら大丈夫、て。
 とにかく、展開が急で、解決しないまま終わってしまったのは、とてもかなしいです。せめて、もうワンクール的な……。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画(ジャンル問わず)
感想投稿日 : 2019年3月28日
読了日 : 2019年3月28日
本棚登録日 : 2019年3月28日

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