コインロッカーベイビーズ等、村上龍の小説が面白かったので、たまたま見つけたエッセイも購入した。
小説を読んでも感じるが、難しい言葉、言い回しを使わずに、とても分かりやすい文章を書く作家だと改めて感じた。
「人間の根本的な悩みを解決するためには、経済的な悩みを解決することが重要」等、日ごろから漠然と考えていたことを、再度活字を通して考えを整理できた気がした。
他の小説も読んだみたいと思う。
<印象に残った言葉>
・今は違う。短期と中長期、仕事と人生、それぞれの目標を設定できない人は、不利な生き方を強いられる。<略>どれだけ「モーレツ」に働き、どれだけ自己犠牲を払っても、目標が無い場合は単なる自己資源の浪費に終わってしまう。 (P52)
・借金で首が回らない、失職して再就職先がない、給料が安くて家庭が不和になった、そのほとんどが「経済力」に起因している。経済力の強化以外、解決策はないのに、他に何か要因があるかのような幻想をメディアは垂れ流し続けている。(P70)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年7月31日
- 読了日 : 2016年7月31日
- 本棚登録日 : 2016年4月7日
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